93年Jリーグ元年の開幕戦を彩った黄金の一戦が再び、聖地・国立で行われる。
今日21日、明治安田J1第11節・横浜-東京Vが午後7時にキックオフ。安定した守備力で8位に付ける横浜にあって、存在感を高めているのがDF諏訪間幸成(23)だ。父はプロレスラー諏訪魔(49)。父譲りのファイターは開幕から10試合にフルタイム出場中で、センターバック(CB)としてチームの3試合連続無失点に貢献している。
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国立、初見参-。諏訪間が戦いの聖地に足を踏み入れる。父は全日本プロレスで三冠ヘビー級選手権の王座を歴代最多の8度も手にした名レスラー。自身はフットボーラーとして、違った形で“諏訪魔伝説”への序章を踏み出している。
今季ここまでCBでコンビを組むキニョーネスとともに全10試合にフルタイム出場。2人の存在感が横浜の安定した戦いぶりの1つのポイントとなっている。
「プレー時間を確保できてるいることが自分にとってポジティブ。試合を重ねていけているからこそ、パフォーマンスも安定してきているのを感じますし、出続けながら自分の課題や特長というのも整理されている」。186センチ、85キロの屈強な体を生かしたストッパータイプ。隣に並ぶキニョーネスが背後のカバーに入り、あうんの呼吸で最終ラインを引き締めている。
開幕戦で昨年の王者鹿島の前に4失点した。夏開催の初戦、コンディション不足もあって終盤にチーム全体の足が止まったことが要因だ。ただ2戦目以降は見違えるように守備は改善された。特にここ5試合はわずか1失点。「何か自分たちがいいというよりは、チームとして無失点、クリーンシートで終えることにこだわっている。CBがハイラインを敷いているので、そこでの1対1の場面で負けなければいい。本当に自分はジェイソン(キニョーネス)を見ながら学んでいる」と言う。
フルタイム出場もあるが、総走行距離は104・6キロでチーム1位。体脂肪を厳しく管理される中、糖質を制限したバランスのいい食事に努め、体脂肪は以前の12%から9%まで落ちた。クラブハウスでは練習後の昼寝が日課。心身のケアとともにピッチで活躍することに集中している。筑波大在学中の24年から特別指定としてユースまで過ごした横浜に加入しており、3年目。だが、昨年は教育実習など学生の本分もあって年間12試合だったリーグ戦出場が、今季は早くも10試合に到達した。実質的には大卒1年目の今季がプロ元年として本腰入れての活動となっている。
最も成長した部分は走力だけでなく、球際への強さや速さだ。「ゴール前の部分では、逆にストライカーの動きを見てこぼれ球に反応している。そこを自分が守るプレーで勝ち点を広げられると考えている」。そしてアスリートとして活躍する父から受けた影響は大きい。それはアスリートとしての飽くなき姿だ。「(父は)ケガしていても本当に試合に出続ける。だから自分も、無理はいけないけど少々痛いところがあってもやる。そこにはこだわっているし、疲れていても本当にピッチに立ち続けなければいけない」。リングという舞台に立つことにこだわり続けた父だからこそ、多くの勲章が付いた。この親にしてこの子あり、だ。
「父からは出続けろということと、そして代表を目指せと言われています。自分は本当に試合に飢えている状態なので、どんどん数をこなしていきたい」
成長一途のハングリーな男、諏訪間から目を離すな。【佐藤隆志】
◆諏訪間幸成(すわま・こうせい)2003年(平15)6月6日生まれ。神奈川県藤沢市出身。サッカー歴はFC六会湘南台-横浜ジュニアユース、同ユース。出身校は亀井野小、湘南台中、大和南高-筑波大。186センチ、85キロ。



