アジア王者の浦和レッズは開催国枠のアルジャジーラに敗れ、5位決定戦に回ることになった。

 1点に泣いた。攻め込む展開で試合を進めていたが、無得点のまま迎えた後半7分に失点を喫した。中央付近でボールを奪われると、DF阿部勇樹主将とDF槙野智章の間を通すスルーパス1本で相手エースのFWマブフートに突破を許した。槙野が必死に追いすがるも追いつけず、GK西川周作の股を通されて決められた。そこまでピンチを防いできた西川だったが、失点に「パス1本でやられたのは悔しい」と唇をかんだ。

 日本代表も経験する西川は「いけそうでいけない。これは世界大会であること。ボールを持っているほうがピンチになりやすい」と、前半から攻め込む仲間を最高峰で見て感じていた。「相手も、守りながら常に(DFの)背後を狙っていた」と注意を払っていたが、1対1の状況を作られてしまっては難しかった。それでも「自分のところで止められれば結果はこうなっていなかった」と、責任を背負い込んだ。

 1つ勝てば欧州王者Rマドリードとの対戦が待っていたが、10年ぶりにつかんだ舞台での望みはふいになった。「大きなチャンスを逃してしまった。自分たちからすれば勝たなければいけなかった相手。結果負けている。受け入れて進むしかない」と顔をしかめた。