水戸ホーリーホックが第4節で、3連勝と快進撃を続けていたレノファ山口FCに3-0で大勝し、首位に浮上した。水戸が首位に立つのは、サンフレッチェ広島からDF闘莉王(現京都サンガ)を期限付き移籍で獲得し、快進撃を見せた2003年以来、15年ぶりのことだ。

 ジェフユナイテッド千葉でコーチだった、長谷部茂利新監督を招聘(しょうへい)し、持ち前の堅い守りを維持しつつ、攻撃ではボールを大切に保持し、攻撃につないでいくサッカーで新境地を開いている。廃校になった城里町の旧町立七会中学校を活用した城里町七会町民センターに、Jリーグでは初の廃校を利用したクラブハウスと練習場が完成。悲願の拠点を持ったことも大きい。

 第5節ではアウェーで大分トリニータと対戦。大分は現在、1勝2分け1敗の11位だが、手堅く粘り強いサッカーは、簡単には崩れない。好調・水戸の真価が問われそうだ。

 水戸と勝ち点10で並ぶ2位ファジアーノ岡山は、13位京都サンガとアウェーで対戦。17年は岡山が1勝1分けと分が良いが、昨季引き分けたアウェー西京極での対戦だけに、岡山も油断できない。

 今季、初黒星を喫して、水戸と岡山と勝ち点1差の3位に転落した山口は、15位大宮アルディージャと引き分け連敗を2で止めた16位ツエーゲン金沢を、FW矢野貴章のキャリア初の3戦連発で山口と勝ち点1差の4位に浮上したアルビレックス新潟は、4連敗で最下位の愛媛FCを、いずれもホームに迎え撃つ。

 新潟と勝ち点8で並ぶ5位のFC町田ゼルビアは17位の松本山雅、6位の東京ヴェルディは勝ち点1差の7位アビスパ福岡と、いずれもホームで対戦。福岡と勝ち点7で並ぶ8位の横浜FCまで、勝ち点3差に8チームがひしめくJ2は、今年も戦国時代の予感が漂う。