日本サッカー協会(JFA)の宮本恒靖会長(49)が24日、都内で、日本代表監督を続投する森保一監督(57)の記者会見に臨んだ。

宮本会長が、前代未聞の日本代表監督2人同時発表となった経緯を説明した。

「W杯以降の監督をどうしていくのかというのは、森保さんともコミュニケーションを取っていた」と切り出し「いったん3月頃、W杯まででお願いしたいとお伝えした。自分、技術委員長、自分が指名する人、それは西野(朗)さんですけど、といろいろ話す中で、アジア杯を勝つということが大切であると考えたときに、今まで見せてくれている予選でのアジアでの強さをアジア杯でも発揮してもらうことで、優勝につなげていきたいと考えるようになった。森保さんと再度話す機会をつくり、5月に森保さんにアジア杯までやってもらう可能性はありますかというお話はお伝えした。それがタイムラインになります」と経緯を説明。森保監督には再度の話し合いで半年延長を打診したことを明かした。

外国人監督を検討については「W杯以降の監督をと考える中で、日本人にとどめない、幅広い候補から選ぶ必要があると思ったし、議論したこともある」と事実を明かした。その中で日本人指揮官での継続を選んだ理由として「日本が培ってきた組織力や我々のサッカーの力がある中で、新しい外国人監督が来て、まったくゼロからスタートするのが良いのか、今持っているものを生かすのが良いのかを議論した上で、継承を優先すべきではないかと考えた」と話した。

監督人事については、23日のJFA理事会で承認され、正式決定。来年のアジア杯サウジアラビア大会(27年1月7日~2月5日)まで異例の「半年」采配継続が確定となる。来年3月からは28年ロサンゼルス五輪を目指すU-21日本代表を率いる大岩剛監督(54)が兼任でA代表監督となり、次回30年のFIFAワールドカップ(W杯)スペイン・ポルトガル・モロッコ大会まで指揮を執る。

森保監督は、コーチとして参加した18年W杯ロシア大会後に監督に就任。2期8年務めた。2大会連続で決勝トーナメント1回戦に進出。W杯北中米大会では、主軸に多くのケガ人を抱えながら1次リーグを突破。決勝トーナメント1回戦でブラジルに逆転負けし、32強で敗れていた。

森保体制はアジア杯で優勝しても終了する。逆に引き継ぐ大岩監督は、日本代表監督として、半年「出遅れる」ことで今年9~11月と来年のアジア杯も含めて最大13試合の強化の場を失うことになる。いびつなバトンタッチが4年後の大舞台に向けて最善策なのか、疑問が残る判断となっている。