J2モンテディオ山形は13日、森谷俊雄社長(64)が任期途中で退任すると発表した。山形県内のクラブ事務所で退任会見を行った森谷社長は、後任にスポーツビジネスにたけた人材を県外から外部招請する意向を示した。今後開催される臨時取締役会で正式決定する見込みで、暫定的に渡辺修取締役が代行する。

木山隆之監督(47)の来季続投が置き土産となった格好だ。森谷社長は「大事な時期にけが人が出たり、苦労した2年間で本人も不本意だったと思う。その中で、選手を最大限に活用して最高のパフォーマンスをぶつけていく力量、ベテランと若手を融合した戦い方、監督が今まで築いてきた土台を評価しました」と続投要請の経緯を語った。また「来季を目指すためにもベストな判断だったと思っています。私より強力な後ろ盾になれる力量を持った方が来るので、期待してもらいたい」と話した。

17日のホーム最終戦は優勝を争う2位大分トリニータが相手。退任する森谷社長のためにも、目前での優勝だけは阻止したい。木山監督は「この2年間、思った成績を出せていないが、頼まれた以上はノーとはいえない。僕なりの責任感でやると判断した。(残り1試合)ハードに守備をして、頑張るスタイルだけは外さないようにしたい」と気を引き締めた。【下田雄一】