北海道コンサドーレ札幌FW藤村怜(19)が悔しさをバネに結果を出す。チームは22日、札幌・宮の沢で24日アウェーのルヴァン杯J2長崎戦に向けて実戦練習などを行った。ボランチで今季初スタメンの可能性もある藤村は、「キャンプから調子は悪くない。むしろ良いくらい。出番があれば、やってきたことを出すだけ」と気合を入れた。

前回3月13日の長崎戦はホームで0-0と引き分けた。今季最少のシュート7本にミハイロ・ペトロビッチ監督(61)は「私が(昨季から)札幌に来て一番良くない試合」と辛口コメントを残した。前半42分からピッチに立った藤村は、責任は感じている。「悪かった分、良くしていくしかない」。悔しさを同じ相手にぶつけ勝ち点3を奪う。

今季の公式戦はいずれもルヴァン杯3戦の途中出場。フル出場の出番に恵まれないが「出たらやってやろうという気持ちはずっと持ってる」と闘志をむき出しにする。この日は、居残り練習で約20分間、ロングフィードを黙々と蹴り続けた。チームはリーグ戦2連勝と上向きだが、ケガで5人以上が戦列を離れている状況でもある。「こんな時に出た選手が活躍すれば、もっとチームの状態は上がる。このまま勝って、リーグ戦につなげたい」と意気込んだ。【西塚祐司】