北海道コンサドーレ札幌のMFルーカス・フェルナンデス(25)が、14日のホームベガルタ仙台戦(札幌厚別)で7試合ぶりにスタメン出場することが濃厚になった。札幌・宮の沢で前日練習を行った13日、ミニゲームでは主力組に入って汗を流した。クラブ史上初の4強入りを決めたルヴァン杯準々決勝では、2戦ともに先発。リーグ戦も残り9試合だが、ポジション争いは激化してきた。

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ルーカスが仙台戦に向けた準備を整えた。ミニゲームでは主力組の右サイドハーフに入り、積極的な仕掛けで好機を演出した。降格圏ギリギリの15位にいる仙台だが、6月のアウェーでは1-2で敗れている。「どのチームも力の差はないので難しいけど、自分たちのやるべきことをすれば、勝てる自信はある」。4戦負けなしと勢いに乗るチームの勝利だけを見つめる。

先発すればリーグ戦では7試合ぶりとなる。クラブ史上初めて4強まで勝ち進んでいるルヴァン杯では、準々決勝広島戦2試合でシャドー(1・5列目)として貢献。本来の右サイドハーフはMF白井康介(25)の台頭もあってポジション争いは激しいが、シーズン佳境を迎えルーカスの存在感は増している。「与えられた場所でチームに貢献したい。(右サイドは)慣れてる分浸透している」と自信を持つ。

ミハイロ・ペトロビッチ監督(61)も頭を悩ませている。日本代表FW鈴木ら各国代表選手が不在でも、ルヴァン杯を勝ち進めたのは、ルーカスらリーグ戦控え組の奮闘があったから。「チームに残ってルヴァン杯を戦った選手たちは広島戦からいいプレーを続けてくれている。判断は簡単なものではない」と思いを明かした。

ルーカスのアシストはチーム3位の3。サイドから攻撃を演出するのが最大の持ち味。「しっかり役割を果たしたい。ポジティブな結果が出るように」と、久しぶりのリーグ戦のピッチで、相手ゴールに迫る。【保坂果那】