北海道コンサドーレ札幌のFW鈴木武蔵(25)が「武蔵シート」の構想を明かした。28日、札幌市内で自身発案のイベント「MUSASHI CUP」を開催し、小学1、2年中心の児童60人と交流。トークショーでは「子どもたちに少しでも多く試合を見に来てほしい」と、来季ホーム開幕戦に参加者を招待する、一足早い“お年玉プレゼント”も贈った。

熱い思いを語った。この日のイベントは今秋、自ら北海道庁に足を運び、道と協力して実現した。「自分は育った環境が裕福ではなかったので、サッカーで明るい話題が札幌に広がってほしい」。以前訪問したことがある児童養護施設の児童も招いてミニゲームなどで約4時間交流。日本代表のスピードを披露して喜ばせた。

自身も幼少期にプロ選手と触れ合い、今も記憶に残っている。子どもたち対象のイベント、ホーム戦招待ともに、今後も継続していく予定。「サッカーをもっと好きになって、試合を見てプロと触れ合って、将来は札幌で活躍できる選手になって欲しい」と、次代のクラブを担う選手への成長を期待した。

札幌に加入した今季はリーグ戦(13得点)、ルヴァン杯(7得点)ともにチーム得点王となり、日本代表にも初招集、初ゴールを決めるなどフル稼働の1年だった。短いオフを挟み、来年1月からはタイ合宿に臨む。「来年はACL(アジア・チャンピオンズリーグ)に導けるように頑張ります」。子どもたちの声援を力に、さらにゴールを量産する。【西塚祐司】