昨季わずか3試合の出場に終わった北海道コンサドーレ札幌MF駒井善成(27)が、公式戦出場の復帰へ前進した。

6日、沖縄・金武町でのJ2FC琉球戦(45分×2、35分×2)にシャドー(1・5列目)でスタメン出場し、開始20分に右足でネットを揺らした。今季実戦初得点に「前線をやる選手にとって一番大事なことなので」。昨年2度経験した右膝手術からの復活を印象づけた。

18年は主に右サイドで29試合に先発し、クラブ史上最高の4位に貢献した。新加入選手4人と大きな補強のなかった今季の札幌にとって、駒井の復帰は最大の“補強”ともいえる。

ここまでの実戦では、ボランチで3試合、シャドーで2試合に出場。「与えられたポジションを精いっぱいやっていけたらいい。シンプルにチームを勝たせる存在でありたい」と、複数のポジションで戦力になれることも強みだ。

惜しくもアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)を逃した18年、ルヴァン杯準優勝に泣いた19年。指揮官と同じく札幌3季目の駒井は「状態は85~90%。公式戦が開幕したらフルスロットルで回していきたい」。初の国内3大タイトル獲得へ、開幕から全快のプレーを見せる。【浅水友輝】