東京オリンピック(五輪)世代のFW田川亨介(22=FC東京)が、22日から始まるU-24日本代表の活動に弾みをつける1発を決めた。

21日の第6節ホーム仙台戦で前半26分に左足で鮮やかなミドルシュートを決め、2-1での逆転勝利を呼び込んだ。飛び級で五輪世代の代表に招集されながら度重なるけがに泣いて1度は五輪が遠ざかったが、自ら結果で復活を証明。強豪アルゼンチンとの2試合が待つ代表で存在感を示す。

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迷いなく左足を振り抜いた。先制された2分後の前半26分。右よりからドリブルでペナルティーエリア内に切り込むと、DFの間にわずかなコースが空いた。「インパクトだけに力を入れて枠に入れようと考えた」。低く鋭いシュートが右隅をとらえると、雄たけびとともに力強くこぶしを握った。前節から2戦連続ゴールと絶好調。自身も「ゴールが広く見える」と、好感触を口にした。

こぼれ球に諦めず詰める粘り強さに加え、全体練習後に磨いてきたドリブルシュートがこの日は実を結んだ。長谷川監督は「活力を与えるゴール。練習の成果が出たのでは」と、期待に応え続ける若武者を高く評価した。

鳥栖でプロデビューした17年にはU-20W杯韓国大会ではMF久保建英(ヘタフェ)らとともに飛び級で出場した。19年にはA代表で得点も記録。しかし主力として出場した同年のU-20W杯ポーランド大会で右太もも裏を負傷すると、翌20年7月には得点したJ1横浜戦で左肩を脱臼。長期離脱が重なる間は代表からも遠ざかったが、1年遅れて五輪イヤーとなった今季、完全復活を印象づけた。

東京五輪世代では、U-24日本代表で不動のポジションを築いたFWはまだいない。逃しかけた五輪行きの切符を手にするため、好調を維持して迎えるアルゼンチンとの2試合でのアピールが必須となる。「地元・東京から、1人でも多くの選手が五輪へ」がチームの目標。雌伏の時をへて帰ってきた快足ストライカーが、道を切りひらく。【岡崎悠利】

◆田川亨介(たがわ・きょうすけ)1999年(平11)2月11日、長崎県諫早市生まれ。17年に鳥栖の下部組織からトップ昇格し、同年4月の新潟戦で初ゴール。19年、東京に完全移籍。同年12月にはE-1選手権で日本代表に初選出され、14日の香港戦で代表初ゴールを記録した。182センチ、72キロと大柄ながら、50メートル走は6秒0とスピードも持ち味。利き足は左。