J2のFC今治は22日、スペインのレガネスからMF中井卓大(22)が完全移籍で加入すると発表した。

元日本代表監督、日本サッカー協会(JFA)副会長の岡田武史氏(69)のオーナークラブに電撃入団して国内復帰し、Jリーグ初挑戦となる。

背番号は80。北海道室蘭市で行われている夏季キャンプに11日から練習生として参加していた。この日はJ1王者のヴィッセル神戸との練習試合があり、ボランチとして出場している。

クラブを通じ「はじめまして。このたびFC今治でプレーすることになりました、ピピです。この1年、J1昇格に向けて全力を尽くします。みんなで頑張りましょう。よろしくお願いします!バモス!」とコメントした。

中井は幼少期から天才少年として知られ、スペインで生活。9歳でレアル・マドリードのアカデミーに加入したことを機に10歳で下部組織入り。「ピピ」の愛称と神童で鳴らした。順調にステップアップして22-23年シーズンにレアルBチームのカスティージャ(3部)に昇格。その後は期限付き移籍を繰り返し、ラヨ・マハダオンダ(3部)アモレビエタ(3部)ラシン・サンタンデールのBチーム、ラヨ・カンタブリア(4部)でプレー。昨年、スペイン5部のレガネスBに加入していた。

その後は右ひざを痛めて半年間の長期離脱を余儀なくされていたが、今年5月10日のリーグ最終節で約7カ月ぶりに先発出場。試合後、本紙の高橋智行スペイン通信員の取材に応じ、今夏の契約満了後の去就について「フリーになる。近日中に代理人会社を日本のエージェントに変えるので、日本からのオファーも視野に入れていますし、日本でプレーすることにも魅力を感じています」と明かしていた。

◆中井卓大(なかい・たくひろ)2003年(平15)10月24日生まれ、滋賀県大津市出身。アスール滋賀でプレーし、卓越したボールテクニックの動画が話題に。愛称「ピピ」は子供のころ思った通りにプレーできずピーピー泣いていたため呼ばれるようになった。スペインに渡っても「PIPI」と呼ばれた。10歳でRマドリードのカンテラ(下部組織)入団。フベニールB(17歳)フベニールA(19歳以下)と順調に昇格し、リザーブチームのRマドリード・カスティージャで22-23年はプレー。世代別の日本代表は18年にU-15で初招集。22年にU-19代表入りした。主にボランチで、スペイン最終年のレガネスBではトップ下でプレーした。利き足は右。182センチ、73キロ。