欧州5大リーグ(スペイン、イングランド、イタリア、ドイツ、フランス)のクラブに最も多くの下部組織出身選手を輩出しているクラブはどこだろうか?
定期的にその話題が出るが、スイスのサッカー関連調査機関CIESが作成した「欧州5大リーグへの下部組織出身選手輩出クラブランキング」によると、レアル・マドリードが44選手で昨季に続き2位以下に圧倒的な差をつけトップに立っている。すなわちこれは、Rマドリードが“欧州最高の下部組織を有するクラブ”であることを意味するだろう。
これに続き、バルセロナが32選手で2位、リヨンが31選手で3位、パリ・サンジェルマンが29選手で4位となっている。
同ランキングはUEFAのクラブ育成選手の定義に基づいており、15歳から21歳までの間に最低3年間在籍し、リーグ戦に出場している選手が選出されている。そのため、例えばRマドリードのBチーム、カスティージャに短期間所属していたカゼミーロやバルベルデなどはこの条件を満たしていない。
ランキングトップのRマドリードの44選手がプレーする国の内訳は、スペイン31選手、イングランドとイタリア各5選手、フランス2選手、ドイツ1選手となっている。
Rマドリードにナチョ、カルバハル、ルーカス・バスケスなどが所属し、スペイン国内の他のクラブではマルコス・ジョレンテ、エルモソ(アトレチコ・マドリード)、ダビド・ソリア、ジャニェス(ヘタフェ)、パレホ(ビリャレアル)など、スペイン国外ではモラタ(ユベントス)、マタ(マンチェスターU)、マルコス・アロンソ(チェルシー)、サラビア(パリ・サンジェルマン)などがプレーしている。
Rマドリードの下部組織は以前より欧州屈指との呼び声が高く、新型コロナウイルスの影響を財政面に大きく受け1人も補強しなかった今季、ジダン監督はけが人続出の中、カスティージャ所属のマルビン、アリーバス、チュストを次々とリーグ戦でデビューさせ難局を乗り切ってきた。
そして昨夏、アクラフ、レギロン、オスカル、ハビ・サンチェスなどを売却し、1億ユーロ(約130億円)近い収入を得たことでも分かる通り、Rマドリードは優秀かつ他クラブにとって魅力的な選手を輩出する“欧州最高の下部組織を有するクラブ”であることを証明している。
【高橋智行通信員】(ニッカンスポーツ・コム/サッカーコラム「スペイン発サッカー紀行」)


