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出場クラブ

Bミュンヘン(ドイツ)欧州代表
創立:1900年
ホームタウン:ミュンヘン
ホームスタジアム:アリアンツ・アレーナ(7万1000人収容)
クラブカラー:
監督:ジョゼップ・グアルディオラ
タイトル:欧州CL5回、国内リーグ23回、ドイツ杯16回
一言:

 欧州一の戦力に、欧州一の頭脳グアルディオラ監督が加わった。普通に戦えば、世界中のクラブの中で、Bミュンヘンを倒せるチームはそうはいない。フランス代表MFフランク・リベリ(30)、オランダ代表MFアリエン・ロッベン(29)を中心とした圧倒的な攻撃力は、今季の欧州CLでも遺憾なく発揮されている。

 Bミュンヘンは欧州CL1次リーグから他を圧倒。9月17日の試合では、日本代表MF本田圭佑を擁するCSKAモスクワ(ロシア)をホームのアリアンツ・アリーナに迎え、3−0とたたきのめした。本田は試合後「もう少しリスクを背負って人数をかけないと、ゴールには程遠かった」と反省し、スルツキ監督も「バイエルンは非常に強かった」と脱帽するしかない圧勝だった。

 Bミュンヘンが今季評価されている点は、3冠を達成した昨季の力を維持するのではなく、さらに進化を遂げているところ。功労者であるハインケス前監督に代わって、バルセロナ退団後、米ニューヨークで充電中だったグアルディオラ監督を就任させ、新たな戦術にトライしている部分だ。

 グアルディオラ監督は、ハインケス前監督の功績を最大限にリスペクトしながらも、迷うことなくシーズン前のキャンプから自身のカラーを前面に押し出したチーム作りに着手。中盤を厚くした4−1−4−1システムを採用し、相手のボールを高い位置で奪うやり方を徹底した。その結果、ボール保持率はバルセロナのように常に60〜70%を記録。相手に攻撃のきっかけすら与えない試合運びができている。

 象徴的だったのは11月23日のブンデスリーガ、ドルトムント戦。昨季CL決勝の再現となった一戦で、アウェーのシグナル・イドゥナ・パークに乗り込み、3−0と完勝した。強敵相手でもボール保持率は62%。あばら骨負傷のリベリは欠場したが、今季ドルトムントから加入したドイツ代表MFマリオ・ゲッツェ(21)が先制点を挙げるなど穴は感じさせなかった。

 今のBミュンヘンは、グアルディオラ監督が指揮していた当時のバルセロナ以上とも言われる。スタメン全選手を各国代表が占め、ドイツのチームらしく戦い方にもムラがない。指揮官がクラブW杯の雰囲気を熟知しているのも強みで、番狂わせの可能性すら見つけることは難しい。

アトレチコ・ミネイロ(ブラジル)南米代表
創立:1908年
ホームタウン:ベロオリゾンテ
ホームスタジアム:インディペンデンス・スタジアム(2万3028人収容)
クラブカラー:白と黒
監督:クッカ
タイトル: リベルタドーレス杯1回、ブラジル全国選手権1回
一言:

 アトレチコ・ミネイロの元ブラジル代表FWロナウジーニョ(33)が悲願のクラブW杯制覇を目指す。02年W杯日韓大会に優勝し、代表チームとしては頂点に立った同FWだが、クラブで世界一になったことはない。バルセロナ所属だった06年12月には、横浜で行われた決勝戦に出場。インテルナシオナル(ブラジル)に0−1で敗れた。試合後、「早くまた決勝に戻ってきたい」と誓った。

 あれから7年もの月日が流れた。それだけに今大会へかける意気込みは強い。ロナウジーニョは9月に左太ももを痛め、戦線離脱中。現在は12月の復帰をメドにリハビリを行っている。出場できるか微妙だが、ファンにはインターネットを通じ、「絶対に間に合わせる」と誓っている。

 ロナウジーニョには現在、移籍話が持ち上がっている。トルコの地元メディアによると同国のベシクタシュが契約を結ぶために、代理人をブラジルへ送り込んだという。もしトルコのクラブへ移籍となれば、今後、欧州CLを制し、クラブW杯出場権を得る可能性は低い。また、アトレチコ・ミネイロに残留したとしても、再び激戦を制して南米の頂点に立つのは至難の業だ。33歳という年齢を考えても、ロナウジーニョにとって今回が最後のクラブW杯になる可能性は低くはない。バルセロナの一員として臨んだ06年は番狂わせに屈した。今回は番狂わせを起こして世界の頂点に立ちたい。

モンテレイ(メキシコ)北中米カリブ海代表
創立:1945年
ホームタウン:モンテレイ
ホームスタジアム:エスタディオ・テクノロヒコ(3万6500人収容)
クラブカラー:青と白
監督:ホセ・グアダルーペ・クルス
タイトル:北中米カリブ海CL3回、国内リーグ4回
一言:

 メキシコリーグでの調子はいまひとつだが、クラブW杯には3季連続の出場となる。11年は柏を相手に初戦敗退。昨年は準決勝でチェルシー(イングランド)に敗れたものの、3位決定戦でアルアハリを破った。初戦の蔚山(韓国)戦で2得点、3位決定戦でもゴールを決め、「個人の得点はあまり重要ではない。勝利に貢献できて満足」と笑顔を見せたFWデルガドは、今年も出場予定。勝ち進めば準決勝でアトレチコ・ミネイロと対戦する。過去2度の経験を生かし、強敵を倒したい。

オークランド(ニュージーランド)オセアニア代表
創立:2004年
ホームスタジアム:キウイティー・ストリート・スタジアム(5000人収容)
クラブカラー:
監督:ラモン・トリブリエックス
タイトル:オセアニアCL5回、国内チャンピオンシップ4回
一言:

 3年連続クラブW杯出場も、過去2回はいずれも初戦敗退に終わっている。ニュージーランドリーグはそれほどレベルが高くなく、選手もアマチュアが中心。そのため今回も苦戦が予想される。スペイン人のトリブリエチ監督は昨年の来日時に欧州や南米のチームと戦いたいかと聞かれると「とんでもない。1勝することすら、そんなに簡単じゃないんだ」と話していた。今大会の目標もまずは勝つこと。開催国枠で出場するラジャ・カサブランカとの初戦に全力をかたむける。

アルアハリ(エジプト)アフリカ代表
創立:1907年
ホームスタジアム:カイロ国際スタジアム(7万4100人収容)
クラブカラー:赤と白
監督:ムハンマド・ユーセフ
タイトル:アフリカCL8回、国内リーグ36回、国内カップ35回
一言:

 2年連続の出場となる、エジプトの首都カイロを本拠地とする強豪。「アフリカのRマドリード」とも呼ばれる名門チームだ。昨季クラブW杯準決勝では優勝したコリンチャンス(ブラジル)に0−1と善戦した。今季は準々決勝の広州恒大(中国)戦が初戦で、それに勝つと優勝候補の本命Bミュンヘンと戦うことになる。開催地のモロッコは地理的にも近く、移動等の不安要素も少ない。ほぼ全員がエジプト人というチームが、ジャイアントキリングを演出できるか、注目が集まる。

広州恒大(中国)アジア代表
創立:1954年
ホームスタジアム:天河体育中心体育場(5万8500人収容)
クラブカラー:赤・白
監督:マルチェロ・リッピ
タイトル:アジアCL1回、国内リーグ3回、国内カップ1回
一言:

 アジアチャンピオンズリーグ準決勝で柏と対戦。2戦合計8−1と圧倒的な強さを見せた。決勝でもFCソウル(韓国)を破って、中国勢として初めてアジアの頂点に立った。ブラジル人のFWムリキ、MFエウケソン、アルゼンチン人のMFコンカと前線に強烈な3人の外国人選手をそろえ、イタリアの名将リッピ監督が指揮を執る。攻撃力だけなら、クラブW杯でも十分戦える。カギとなるのは守備。中国人選手が名を連ねる中盤から後ろがどれだけ踏ん張れるかがポイントだ。

ラジャ・カサブランカ(モロッコ)開催国代表
創立:1949年
ホームスタジアム:スタッド・モハメド・サンク(6万7000人収容)
クラブカラー:
監督:モハメド・ファキル
タイトル:アフリカCL3回、国内リーグ11回、国内カップ7回
一言:

 1949年にクラブが創設され、80年代後半から着実に力をつけてきたモロッコの強豪。元フランス代表監督のアンリ・ミシェル氏が率いていたこともある。昨季を含め、同国リーグ11度制覇を誇る。ほぼ全員がモロッコ人ながら、国内で安定した成績を残し、同国代表にも多くの選手を送り込んでいる。80年代から90年代にかけて、アフリカ・チャンピオンズリーグを3度制したこともある。今大会は開催国枠での出場だが、力はアフリカ代表のアルアハリにも劣らない。







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