バイエルン・ミュンヘンはOBで元ボスニア・ヘルツェゴビナ代表のハサン・サリハミジッチ氏(40)が新たにスポーツディレクター(SD)に就任したと発表。3年契約。前任のザマー氏が昨年7月に健康上の問題で退任していた。

 1日の独紙ビルトによると、7月24日にBミュンヘン会長のウリ・へーネスは「6週間以内に新しいSDを発表する」とコメントしていたが、1週間で十分だったようだ。マックス・エッベル、フィリップ・ラーム、マルク・ファンボメルら多くの候補者に断れていたが、ようやく見つけることができた。サリハミジッチが就任し、「緊急な解決策だとは感じていない。僕はクラブのDNAを知っているし、勤勉に気合を入れて働くし、24時間、1週間7日ずっと選手のためにいるよ」とコメントした。

 へーネスは「(アイデアが出てから)1日寝て、決断した。クラブのことを隅から隅まで知っている。低迷期も絶頂時も一緒にいた存在だ」と話した。監督のカルロ・アンチェロッティも納得の人選のようだ。代表取締役のカールハインツ・ルンメニゲは「監督は人選にとても満足している、と話していた。彼らはうまくハマると思う。ハサンは知的で勤勉で忠誠心があり、頭のきれる人物だ。我々は完全に信頼している。また成功に満ちたシーズンを送るために我々に欠けていたモザイクのかけらだ」とコメントした。

 サリハミジッチの仕事は育成部をカバーし、監督とチームと首脳陣をつなぐ役割となる。