サッカー、オーストラリアAリーグのメルボルン・ビクトリーが21日、MF本田圭佑(32)がシーズン終了とともに退団すると発表した。

本田も「ここで過ごしたことは、決して忘れない」などと惜別メッセージを出した。

22日のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)1次リーグ最終戦のサンフレッチェ広島戦(ホーム)がラストゲームになる。すでに、メルボルン・ビクトリーは敗退が決まっており、消化試合となるが、本田に加えケビン・マスカット監督、主将のカール・ヴァレリという、クラブを離れるレジェンド級3人のラストマッチという位置付けの大事な試合になる。

本田はW杯ロシア大会後の昨年8月に加入した。特別枠で年俸約4億円という破格の待遇で迎えられた。もともと1年契約で退団は既定路線。本田もすでに自身のSNSで「まだ来シーズン、どこでプレーするのか決めていない。ただ、1年だけ在籍するということは決めていた。誰も驚かず、誰もがっかりしないでほしい」と退団を示唆していた。

本田は20年東京五輪に、年齢制限外のオーバーエージ枠での日本代表入り、そして金メダル獲得を大目標にW杯ロシア大会後も現役を続行した経緯がある。より高いレベルでのプレーを求め、今夏には3季ぶりに欧州復帰の可能性があり、すでに欧州の複数クラブが興味を示しているという。

そんな状況下でも、メルボルン・ビクトリーは契約延長を目指していたが、本田の思いを尊重し慰留を諦め、最終戦前に、敬意を示し、正式発表の運びとなったようだ。

本田は「メルボルン・ビクトリーの一員でいられたことを誇りに思う。次なるチャレンジに向けてクラブを去りますが、ここで過ごしたことは、決して忘れない。クラブの成功を祈っています」とコメントした。