【ヒューストン=岡崎悠利】レアル・マドリードのジネディーヌ・ジダン監督は、今季初戦となったBミュンヘン戦後、記者会見で後半から起用した日本代表MF久保建英(18)について言及しなかった。

記者から久保のデビューについて質問されたが「我々にとっての最初の試合だった。敗北に満足することはできないが、プレーについて我々はおおむね素晴らしかった。最初の試合だったしリズムをつかむ必要がある。みんなのパフォーマンスに満足している」とコメント。久保個人について話さず、チーム全体のプレーに満足感を示した。

レギュラーを起用した前半は拮抗(きっこう)した試合展開だったが、スタメン11人全員を交代させた後半は押し込まれた。だが「試合の印象はポジティブだ」と合格点を与えた。

また「後半、チームを完全に変更したが、あの選手たちが一緒にプレーしたのは初めて。私は彼らがやったこと以上のものを求める必要がある。守備、特にプレスでいくつか困難な部分があったが、それは普通のことだ」。改善点はあるものの、即席チームでは起こり得ることだとした。

一方で、ウェールズ代表FWベールを起用しなかったことについて「クラブは彼の移籍に取り組んでいるので起用しなかった」と移籍を容認する発言。移籍時期については「明日ならベスト。我々全員にとっても、彼にとっても近々である(移籍が決まる)ことを願うよ」と、はっきりと話した。