ロンドンを本拠地とするイングランド・カンファレンス・ナショナルリーグ(5部相当)のブロムリーFCが、ゲームの仮装空間で活躍する人材をリアルな戦術アナリストとしてクラブで採用すると発表した。

EFLリーグ2(4部相当)昇格を目指し、「サポート・パフォーマンス・タクティシャン」というフルタイムの仕事を募集する。合格者は1月から5月までの間、週に5日間、アーセン・ベンゲル氏やアラン・パーデュー氏らのもとでプレミアリーグのコーチとして活躍したアンディ・ウッドマン監督が率いるコーチング・チームで実地訓練を学ぶという。

その採用条件は、人気ゲーム「フットボール・マネージャー2024」で、国内優勝などの優秀な成績を挙げた者。さらに自己紹介の1分間のビデオメッセージを送る必要がある。これはゲームの版権を持つ英国ゲーム開発会社と提携した企画でもある。

その待遇は、時給13ポンド(約2430円)で週5日勤務。月給は約2000ポンド(約37万4000円)。

ウッドマン監督は、英BBCラジオ・ロンドンの取材に「ゲーミングチェアに毎日座っていた人が、試合日に私たちの横に座り、付加価値を与えてくれることを期待しています」と話した。

また、「これはガセネタではないと断言できる。この提案を受けたとき、本当にチームの一員として一緒に仕事をしてくれる人がいることを確認したかった」と呼びかけている。

採用された戦術アナリストはクラブの正規スタッフとして扱われ、ミーティングなどで自由に発言できるという。

企画したゲーム開発会社のディレクター、マイルズ・ジェイコブソン氏は「サッカーファンは、自分たちのチームがピッチ上でどうすればもっとうまくやれるかについて、たくさんの意見を持っている」と自信のコメントをしている。

日本では「サッカー経験ゼロ」ながら豊富な試合観戦をもとに戦術家として活躍する龍岡歩氏(おこしやす京都ACコーチ)の存在が知られているが、ゲームの世界から登用するというのは、前代未聞の取り組みだ。

バーチャル空間の名将は、本物のフットボールでも活躍できるのか? その結末が注目される。