アストンビラ(イングランド)のGK鈴木彩艶(24)が、開幕カードとなったアウェーのクラブ・ブリュージュ(ベルギー)戦にフル出場し、3-2で勝った。日本人GKが欧州CLに出場するのは初めて。リール(フランス)のFW上田綺世(28)はベティス(スペイン)戦の前半12分に先制点を決め、5試合連続得点をマーク。後半32分までプレーしたが、チームは2-3で敗れた。

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日本が世界に誇る「ZION(ザイオン)」が、欧州CLの扉を開いた。日本人GKとして初の大舞台。まずは開始57秒、名刺代わりのロングキックを見舞った。相手背後のスペースへ走った右DFワンビサカへ正確無比なパスを通し、会場の度肝を抜く。「11人目のフィールド選手」として攻撃の起点となった。

2失点したが、90分通してノーミスだった。守備陣の甘さを突かれた完璧なシュートは止めようのないもの。むしろピンチでのセーブ力が光った。後半23分には雨で濡れたピッチを突く鋭いミドルシュートを右に跳んで阻んだ。続くCKではニアサイドで合わせられたボールをポストに体をぶつけながらセーブ。今夏のW杯ブラジル戦を思い起こさせる獅子奮迅の活躍。「自分たちが負けているような雰囲気だったが、いいメンタルでできた」。元スイス代表でW杯3度出場の名GKゾマーを向こうに回し、5本のセーブでチームを救った。

パルマから移籍し、アストンビラでの公式戦3試合目で大きな1勝。「楽しみながらプレーできた。日本のGKが成し遂げられなかったことを、どんどん自分が先頭に立ってやりたい。GKを目指す人たちが増えればうれしい」と笑った。

1枠しかないGKというポジション。そこへ大型化する現代サッカーにあって、欧州の強豪クラブで成功した日本人はいない。鈴木彩は身長190センチと大柄ながら俊敏性に優れ、足もとの技術や戦術理解度も高い。欧州CL最多5度優勝のブラジル代表アンチェロッティ監督が名指しで称賛したように、日本代表において最も世界に近い選手だ。プレミアリーグ初出場に続いて歴史をつくり「大きな一歩を踏めた」。2連覇中のパリSG、バルセロナとも対戦する今大会、大きな期待を背負って戦う。

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