アフリカ予選10試合で無失点、堅守を自認していたチュニジアが崩壊した。パワフルなスウェーデンの2トップに押し込まれ、そこを起点にミドルシュートを2本も打ち込まれた。

まさかの5失点にラムシ監督は「痛恨の敗戦だ。大会をこのような大敗でスタートするのは、本当につらい」。もう敗退が決まったかのような口ぶりだ。現役時代は元フランス代表、セリエAのパルマでは中田英寿と一緒に中盤でプレーした。日本にもなじみある男の顔は怒気を含んでいた。

チームは司令塔役の10番メジブリが攻撃のカギを握る。この日も正確なクロスボールでDFレキクのゴールをアシスト。前半のうちに1点差としたまでは良かった。しかし後半15分、GKシャマフからのパスを受けたMFスヒリがゴール前で不用意なボールキープから奪われて失点。ここから一気に試合は壊れた。

「この敗戦から立ち直るのは難しい。あまりにも多くのミスを犯してしまったが、我々にはプライドがある」と指揮官。「カルタゴのワシ」と呼ばれる誇り高きチームは、次戦で日本とモンテレイの地で戦う。中5日、狂った歯車を戻すのは簡単ではなさそうだが。