東北福祉大14年連続の出場/全日本大学女子駅伝

  • 東北福祉大Aの1区金沢(右)は過呼吸に見舞われながら必死でタスキをつなぐ
  • 東北福祉大Aのアンカー小高は笑顔を見せながらトップでゴールテープを切る

<全日本大学女子駅伝東北地区代表選考会>◇28日◇岩手・北上総合運動公園特設周回コース◇3区間15キロ

駅伝方式で各校A、B2チームの合計タイムで争う女子は、ワンツーフィニッシュを決めた東北福祉大が1時間50分7秒で14大会連続18度目の全国出場を決めた。Aチームの1区金沢佳子(2年)が過呼吸に陥るアクシデントをチーム全員でカバーし、東北第1代表の座を死守した。

東北福祉大が初優勝を狙う石巻専大との一騎打ちを制し、今年も盟主の座を防衛した。Aチーム同士の首位争いは2位でタスキを受けた3区小高夏樹(2年)が周回残り2周手前の約1・5キロ地点で逆転。その差を広げ、仲間たちが待つゴールに笑顔で飛び込んだ。3位でタスキを受けたBチームの田中杏里(3年)も続いてゴール。喜びを分かち合った小高は「受け取ったタスキが汗で重かった。みんなの思いを背負って絶対に1位で戻ると思った。並んだ後は1秒でもタイムを稼いで(Bチームを)楽にするつもりでした」とアンカーの大役を果たした。

チーム一丸でアクシデントを克服した。1区で石巻専大エース斎藤凜(2年)とマッチアップした金沢が残り1周を切って過呼吸に陥り、20秒以上の差をつけられながら、ふらふら状態でタスキをつないだ。オーバーペースに加え、スタート時から一気に気温も上昇。金沢は「2キロくらいから覚えていません」。昨年マークした1時間47分56秒の大会記録更新を狙っていた冠木雅守監督(39)は「ビックリした。よくつないでくれた」と、あわや失格寸前から金沢の「本能の走り」を評価した。

緊急事態に初出場の植田真央(3年)と長山優愛(1年)のAとB2人の2区走者も発奮。その差を縮めてアンカー2人の逆転ワンツーにつなげた。コロナ禍でキャンパスが閉鎖された選手19人は7月まで約4カ月間、自主練習を続けた。東京出身で今春入学の長山は9月の全日本インカレ1500メートルに出場。直後の大学初駅伝に「コロナの影響はありません。状態を合わせられなくてチームの足を引っ張ってしまった。全国に合わせたい」と将来のエース候補の自覚を示した。冠木監督は全国メンバー選考を控え、「練習で状態を見ながらオーダーも考えたい。過去最高順位を目指したい」と14位以内を目標に定めた。【佐々木雄高】