来年1月の箱根駅伝の出場校が出そろった。予選会参加校では1位から順に中央学院大、順大、山梨学院大、日大、東海大、東農大、神奈川大、大東大、日体大、立教大が出場権を獲得。これに前回第101回大会シード校の10校(青学大、駒大、国学院大、早大、中大、城西大、創価大、東京国際大、東洋大、帝京大)と関東学生連合を加えた21チームが新春の箱根路を駆ける。
本大会は例年以上に激しい戦いとなりそうだ。優勝争いの軸は2連覇中の青学大、今季の3大駅伝初戦の出雲を制した国学院大、前回2位の駒大、今季出雲2位の早大、前回5位の中大の「5強」。今季出雲5位の駒大は4区間で区間2位と好走しており、同10位の中大も前回大会往路2位と力がある。出雲では両校ともにブレーキ区間が目立ったが、箱根でも優勝候補には変わりない。
では箱根の勝負のポイントは何か。その1つが、山登りの5区への適応力になる。前回大会では区間1位と同最下位のタイム差が全区間最高の8分37秒と開き、順位にも大きく影響した。最高標高差874メートルを駆け上がる特殊区間のタイムが、優勝争いを左右する。
今回は5区の区間賞受賞者が不在。直近11年で8度優勝の青学大も同区間の経験者は不在のため、レースプランが描きにくい。例年通りのタスキ渡しができるかは未知数だ。
それだけに前回区間2位の「山の名探偵」こと工藤慎作(3年)を擁する早大は、十分にチャンスがある。駒大は5区で区間4位2度の山川拓馬(4年)を、今回はエースが集う2区に配す可能性もあるが、実績者が控えているのは心強い。一方で前回3位で「3冠」を逃した国学院大は、2年連続で5区区間2桁順位と苦戦中。初制覇には、登り適正者の的確な起用が不可欠といえる。中大も前回大会は5区途中まで首位だっただけに、山区間で主導権を握れるかが鍵となる。
「5強」以外のシード校では、前回6位の城西大が5区で存在感を示しそうだ。斎藤将也(4年)は前回区間3位と好走。23年からは山本唯翔(現SUBARU)が2年連続区間賞を獲得しており、チームとして山対策の巧みさが光る。
予選会の突破校では、山梨学院大の弓削征慶(4年)が2年連続で出走しており、前回は区間8位で2つ順位を上げた実績がある。予選会個人1位のブライアン・キピエゴ(3年)が出走濃厚な2区で好走できれば、往路で好位置につける力がある。日体大も浦上和樹が前回5区区間11位で走っており、平島龍斗や田島駿介(いずれも4年)の走り次第では上位進出の可能性を秘める。
今回の箱根路は、ここ数年の中では「山のスペシャリスト」が少ない大会といえる。それだけに、5区でゲームチェンジできるチームが、上位進出に近づくだろう。

