1日から陸上女子の豊田自動織機に復帰した1500、5000メートル日本記録保持者の田中希実(26)が2日、オンライン会見し、自身のロードレースへの展望を語った。
これまでトラック種目の1500、5000メートルを中心に活躍してきた。
ロードは駅伝シーズンをメインとしてきたが、今年3月の名古屋ウィメンズマラソンでは初のロードレースでのペースメーカー(PM)に挑戦した。
2人の外国人PMとともに最も速い設定ペース(2時間20分)の第1PMを担当。15キロ地点まで28年ロサンゼルスオリンピック(五輪)代表選考会MGC(マラソングランドチャンピオンシップ)進出の標準ペースに近い速さで先頭をけん引した。
「選手のお役に立ちたいと思ったけど、私自身の力の確認としても出たいという部分はあった。マラソンのための力の確認というよりは、トラックに必要なスタミナの確認をしたいという気持ちの方が大きかった。15キロからハーフぐらいまで走れるスタミナの確認ができた」と振り返った。
今後のロードレースについては「意識はしていない。駅伝のためだったり、自分のために別の部分になる」とした。9月の愛知・名古屋アジア大会との兼ね合いにもなるが、世界ロード選手権や全日本実業団ハーフマラソンへの挑戦意欲も明かした。しかし、田中は「選択肢の一つとして認識しているぐらい。今のところ予定にあるという部分ではない」ととどめた。
また、来年3月中旬まで同選考会の出場権を得られる中、「マラソン自体は今のところはすぐに取り組むということは考えていない」とも言った。
名古屋ウィメンズ後には日本陸連強化委員会の高岡寿成シニアディレクター(SD)が、「マラソンの適性は十分にある」と評価していた。しかし、田中は「12キロの時点で『もうあと3キロなんとか頑張ろう』というモチベーションだった。マラソンだとあと3キロどころかあと30キロあるのでその時点で全く認識が別。精神的な部分も体力的な部分もまだまだかなと思う。この1年では安易に取り組める状態ではない」と話した。

