日本歴代4位2時間5分16秒の吉田祐也(29=GMOインターネットグループ)が、メダルを逃した。記録は2時間18分33秒の11位だった。
17キロ地点で先頭集団から遅れ始め、その後も差を詰められなかった。それでも、レース後に涙を浮かべた吉田は「結果が悔しいとか、そういう思いはほとんどなくて、本当に充実した思いで42キロを走らせてもらった。応援してくださった皆さんに感謝っていう一言です」と語った。
この半年は、左脚に「足が抜ける」ような症状が出ていたという。「何度も諦めそうになった」と振り返り、競技を続けられるか不安を抱えながら、監督やコーチと相談して練習を調整してきた。「まずスタートラインに立てたということが本当にうれしい」と感謝した。
昨年9月の世界選手権東京大会では夏日のレースで苦しみ、中盤で失速して34位。世界との壁を痛感した。それでも、00年シドニー五輪女子マラソン金メダリストの高橋尚子氏から「私も国際大会をやってみると気持ちとして楽になった」という言葉を励みに、気持ちを入れ替えてきた。
レース前には自身のSNSで日本代表ユニホームの写真とともに「9月26日のアジア大会のマラソンには、これまでとは少し異なる思いを持ってスタートラインに立つことになりそうです残された時間も、一日一日を大切に。当日は全力を尽くします。」と投稿していた。
レース後、その意味を問われた吉田は「ちょっとまた後ほど皆さんに報告できればと思います」と話して去った。マラソン引退の可能性もある。
青学大出身の吉田は箱根駅伝は3年時まで出場はなく、初出場となった1月2日の4区(20・9キロ)で1時間0分30秒の区間新記録をマークし、総合優勝に貢献した。卒業後は引退予定だったが、マラソンでの活躍を見据えて、競技続行を表明し、GMOインターネットグループに加入。今年2月の別府大分毎日マラソンでは日本人トップ2位で来年10月の28年ロサンゼルス五輪代表選考会MGC(マラソングランドチャンピオンシップ)の出場権を獲得している。

