アンニョンハセヨ~。アン・シネです。皆さんが住んでるあたりは春の気配がもう漂っていますか? 梅の花、風の匂い、雪解け…。春が近い人もまだまだな人も、そこまで来ている優しい季節を思い浮かべながら、ゴルフの腕を磨きたいですね。さて「サランヘヨゴルフ」。今週のテーマは「バンカーショット<1>」です。「砂場は苦手」なんて言ってないで、得意になりましょう。


バンカーは大きく2つに分けると分かりやすいと思います
バンカーは大きく2つに分けると分かりやすいと思います

ナイスショットが2回続いたのに、セカンドショットのアライメントが悪くてガードバンカーにつかまってしまう。よくあることです。そこで苦手意識があると、ヘンに力んでしまって脱出に失敗したり、ホームランでグリーン奥まで行ってしまったり。結局「最初のバンカーショットから4回かかってダブルボギー」なんて、ザンネンなケース、アマチュアのみなさんにはよくあるようですね。

こういうことを繰り返していると、スコアはなかなか縮まりません。バンカーショット特有の打ち方をしっかり覚えて、悪くてもボギーで切り抜けましょう。もちろん、パーセーブできれば最高です。

バンカーはショットが難しいのは、砂の中にある球の状態(ライ)によって、スイングの角度が違うことです。さまざまな状況がありますが、大きく2つに分けると分かりやすいと思います。砂が浅い(少ない)時と深い(多い)時です。

ガードバンカーからのショットは、基本的に球を直接打つのではなく、球の手前にある砂ごと打つのは、皆さんご存じですよね。クラブフェースと球は、直接コンタクトしないといえば分かりやすいでしょうか。フェースは砂を運ぶイメージですね。そのことをまず、忘れないでください。

その上で、バンカーの砂の量が少ない場合についてまず、お話ししましょう。砂が少ない時には、スイングプレーンはV字をイメージします。砂を深く掘る感じ、と言い換えてもいいでしょうか。

逆に、砂が多い時のスイングプレーンは、砂を掘らずにたたくイメージ。V字に対してU字というのでしょうか。

砂の下にある地面の固さや、砂の締まり具合によっても打ち方は変わります。状況がいろいろあると言ったのはそういうことです。


砂が少ないときはV字、多いときはU字をイメージ
砂が少ないときはV字、多いときはU字をイメージ

みなさんがバンカーショットを難しく感じる理由の1つに、練習する機会が少ないことがあります。コースでラウンドするとき以外に、ショートゲームを練習できることは、日本ではあまり多くないですよね。練習の機会がないということは、経験が積めないということ。ラウンドでいきなり“本番”では、緊張するのも無理はありません。

そうはいっても、コースによってはバンカー練習場があることもあるし、練習場でもバンカーショットが打てるところがないわけではありません。でも、意外に皆さん、練習していませんね~。ドライバーをバンバン打つのが気持ちいいのは分かります。でも、その時間を減らしてでもバンカー練習場を見かけたら、必ず練習することをお勧めします。そうすれば、経験を積むことができて自信がつきます。本番での緊張感は激減するはずです。「バンカーなんかこわくない」と言えるようになれば、スコアアップは間違いなしです。


 ◆取材構成=遠藤淳子(清流舎)

 ◆撮影=河野匠

 ◆取材協力=ザ・インペリアルCC(茨城・稲敷市)