どーもです。フォーティーンのニューモデル「Gelong D」シリーズですが、今日は新カテゴリーとなる「FX-002」を紹介しましょう。メーカーは「UT型ショートウッド」を掲げて“吹け上がらずにライン出しができる”という位置付けですが、果たしてその実力はボクレベルでも実感できるのでしょうか? 早速、いってみましょう。
まずは見た目から。
ソールを見る限り、UTの気配はそれほど感じませんでした。ボク的にはショートウッドかな。
フェースはセミディープかな。FX-001とは全く別モノで、このフェースを見るとUTの臭いもしっかり感じました。
ボディもセミディープかな。クラウン前部がこんもりしているのでそう感じますが、ヘッド後部に向かってはヒップダウンしていました。そして、出っ歯!! これが、FX-002のミソのようですね。
後ろ姿です。
構えてみるとこんな感じ。フェースの切り方が結構特殊で、セミグースっぽい見え方でした。
今回試打したのは、オリジナルシャフト「FT-50f」装着モデルの#5f。スペックは、ロフト角20度、ライ角58.5度、長さ41.5インチ、総重量325g、バランスC9。ヘッド体積未発表。シャフトスペックは、重量56g、トルク3.5、中元調子。
試打会場は東京・メトログリーン東陽町、ボールブリヂストンゴルフのレンジ用2ピースボール使用。
持ってみた感覚ですが、重量的には軽め。グリップも気持ち細めに感じましたが、これはボクがやや太め好きなこともあると思います。シャフトを手でしならせてみると、これも同重量帯モデルのSR相当イメージで、しなりポイントは真ん中辺り。ワッグルしてみると、FX-001で感じたグリップした右手の先辺りの柔らかさは若干ありましたね。その上で、しなりポイントから先辺りでヘッドが適度に動いていました。素振りしてみると、このFX-002もクセがなく振り抜きが良さそうですね。
実際に打ってみると、確かに吹け上がらずにしっかり前にいってくれるイメージでしたが、素振りで感じた以上にヘッドが走る印象もあって、自分が思っている以上にフックが出てしまったのも事実。そもそもが腐れフッカーですからね・・・(汗)。その辺を意識して、ボク的にはややアウトサイドインのカット打ちを意識して、動画のようなちょうどいい感じのドロー系が打てました。同ロフト同等モデルの長さは40インチ程度だと思いますが、このFX-002は41.5インチと長め。なのに、ほとんど気にならなりません。さすが元祖長尺モデルの遺伝子を正当にくむモデルだけありますね。
スカイトラックの弾道データはこんな感じで
その各球データはこちら
【3球平均】
HS40.2m/s、初速55.9m/s、打ち出し角16.2度、バックスピン量3529.1rpm、サイドスピン-892.0pm、飛距離209.3y
【ベスト】
HS39.9m/s、初速55.6m/s、打ち出し角16.2度、バックスピン量3235.5rpm、サイドスピン-801.6rpm、飛距離211.1y
打感はソリッド系でややマイルド感もあります。実は最初の1球、FX-001同様にカッチリ感強めでした。これが芯を食った打感と思っていたのですが、次の打打球で「んっ!?」となりました。これが“ややマイルド感もある”で、スカイトラックを確認して、芯食いショットと確信。こっちだったのですね~! 音は若干金属的な高めに感じました。
弾道はこんな感じで
そのスカイトラックデータはこんな感じ
弾道は文句なしの高弾道。打ち出しからドーンと高めですが、メーカーがうたう通り、吹け上がり感は一切感じませんでした。スカイトラックの数値的にも最大で約3800rpmなので、ロースピンといえるでしょうね。
出球傾向は、ボクのスイングでやや強めのドローかな。ヘッド自体のつかまりがいいというよりは、シャフトとの相性でオートマチックにつかまっているイメージ。セミグース系&長尺なので、腐れフックが出て「まあ、そうなるよね~!」と妙な納得をしてしまいました。
シャフトフィーリングですが、FX-001よりもダウンからインパクトにかけてヘッドが走るイメージでした。メーカー的には中元調子ですが、ボクには先中調子系の動きに感じてしまいました。
今回ボクが試打した限りでは、このスペックでHS40~42m/s辺りにオススメ。UT型ショートウッドを掲げていますが、ボク的にはショートウッドかな。確かにUTのようなライン出しのイメージもできますが、これはあくまでもボクの感覚ですが、やっぱり見た目は重要かなって。固定概念と言われてしまえばそれまでですが、ボクにはこの形状をUTとは思えなかったですね。でも、このクラブは一般的な同ロフトUTよりも打ちやすく、飛距離も出ます。飛距離に関しては、もちろん、長さもその一因ですが、でもその長さのわりには振りやすさがあります。どうカテゴライズするかはメーカーの仕事であって、ショートウッドだとしても、UTだとしても、とにかく打ちやすさがあることだけは間違いありませんので!
<フォーティーン「Gelong D FX-002」UT型ショートウッド>
■KAZ’sインプレッション(10点満点)
▽飛距離:10▽上がりやすさ:9▽操作性:8▽構えやすさ:8▽打感の柔らかさ:7▽ミスの許容度:8
■ヘッド:ボディ=17-4ph、フェース=ハイマレージング
■ロフトバリエーション:#5f=20度、#6f=23度
■シャフト(重量/トルク/調子):カーボンシャフト「FT-50f」(56g/3.5/中元調子)、「FT-40f」(47g/4.1/中元調子)。
■価格:各1本4万4000円(税込み)