昨年大会優勝の昨季賞金王、金庚泰(29=新韓銀行、韓国)は3バーディー、1ボギーの69で回り、首位と3打差の3位スタートとなった。

 「狙ったところにいかない」と深刻な不調に陥っていたパットが合計24パット。「スーパーストローク」という太く四角いグリップをさしたパターに替えたことがはまった。「プロアマ戦の後に初めて使ったので不安だったけど、これ以上悪くなることはない、と。パターが入らないとゴルフの自信がなくなるし、何を練習していいか分からなくなるから」と、ホッとした様子だった。

 絶好調ではない中でも上位に名を連ねるプレーぶりには同組の石川遼(24=CASIO)も「そつがない。内容以上にスコアが良く見える」とうなる。その石川について金庚泰は「本当にいいプレーをしていた。ショットがすごくいいので、(先週に続いて)今週も優勝のチャンスはあるんじゃないかな」と話し、互いにたたえ合った。

 2日が30歳の誕生日。過去2度勝っている大会でもあり「誕生日に優勝したり、この試合にはいい思い出がある。頑張りたいですね」と意気込んでいた。