松山英樹(24=LEXUS)と石川遼(25=CASIO)の日本は4バーディー、3ボギー、1ダブルボギーの73で回り、首位スペインと4打差の10位発進となった。一時は3オーバーまでスコアを落としたが、15、16番の連続バーディーなど終盤に巻き返した。

 一問一答は以下の通り。

 -プレーを振り返って

 石川 最初は頭が真っ白でした。緊張で。そんなに緊張しないかなと思ったんですけど、自分でティーショットを打って、セカンドを打ってという形ではなくて(1つのボールを交互に打つフォアサム方式で)リズムを取るのが難しいフォーマットだった。ドライバーのミスでちょっと足を引っ張ってしまった。

 松山 パッティングに不安があったので、それで足を引っ張ってしまいましたけど、うまく最後、遼が長いのを続けて入れてくれたので助かりました。

 石川 序盤は英樹がウエッジでベタピンにつけてくれて、それを入れてという感じだった。やっぱり、16番のバーディーが一番うれしかった。自分がティーショットを打って、すごく難しいセカンドを(松山が)いいラインに乗せてくれて、みんなでラインを読んで、みんなで読んだところを通って入ったみたいな感じだった。個人戦ではないシチュエーションでした。

 -グリーンについて

 松山 今日は特に僕がラインを読めてなかった。(後半は)みんなで読んで、そこに打てた。僕は入らなかったですけど、しっかり打ってくれた遼は入ってくれているので、助かっています。

 -試合になってコースの印象も変わった

 松山 ティーショットを曲げたらいけないというプレッシャーをすごく感じた。2番のショートとか、プレッシャーのあるホールが続いていた。そういう意味では、練習ラウンドとは雰囲気が変わったと思います。

 -スコアについては

 石川 トップが2アンダー。1組か2組くらい4アンダー、5アンダーがいるのかなと思いましたけど、そういうコースじゃないんだなとあらためて思いました。自分のミスからボギーになって、3オーバーまでいきましたけど、このフォーマットで2打戻してこられたのは大きいと思います。

 松山 どれくらい(スコアが)出るのか分からなかったですし、今日の風だったら、もう少しオーバーパーの組がいてもおかしくないのかなと思いながらも、自分たちはしっかりと最後に15、16(番)で(スコアを)戻せたので良かったですね。

 -終盤は2人でグリーンを読む場面が増えた

 松山 自然と。お互いラインの読み方が一緒に近かったので。僕は全然入らなかったですけど、代わりに(石川が)入れてくれたので助かりました。

 石川 いやいや、たまたまです(笑い)。

 -チームプレーの難しさ

 松山 やっぱり、難しさはすごく感じました。(普段なら)自分の打った球でセカンドも打って、ミスしても自分がその後難しいのをやればいいという感じだったんですけど、ミスショットをしたら、遼に難しいのを打たせてしまうということで気を使いました。ただ、それを気にしたって良くはならないですし、3日目は同じフォーマットなので、どういう風にやっていくか、もう少し考えたい。

 石川 難しいのはリズムの取り方なのかなって思いますね。ティーショットを打った流れでセカンドを打たないので。普段は風の感じとかも自分の球の流れ方や飛距離を見て判断して、セカンドを打つんですけど、そこはちゃんと確認しながらやらないといけない。

 -(石川に)新しく投入した3番アイアンも使った

 石川 ショットが良くなってきたのは、最後の3ホールくらいだけ。正直、このフォーマットはパープレーでいければ、ナイスラウンドだと思う。(パープレーに)1打及ばなかったですけど、まだ始まったばかりなので、切り替えてやっていきたい。最後、3番アイアンでいいティーショットを打てたので、明日に向けて、かすかな望みだと思います。

 -ボギー以下としたホールの次でバーディー以上を奪う「バウンスバック」が2度

 石川 (バーディーだった4番の)英樹のウエッジショットは、この(強い)風の中ですごいなと思いました。残り80ヤード、強烈なアゲンストでも52度で距離を合わせていた時はすごいなと。あれはちょっと(マネ)できないなと思いました。

 松山 僕が難しいところに打った時に(石川が)うまくリカバリーしてくれている。(お互いもう)少しずついい状態になればかみ合うと思う。それを残り3日間のうちに出せたら、優勝のチャンスはあるなと思う。

 -赤と白で統一したウエアはどちらから提案した

 松山 偶然です(笑い)。