4回戦が行われ、今平周吾(24=レオパレスリゾートグアム)が宮本勝昌(45)を4アンド3(3ホール残して4アップ)で破り、8強入りを果たした。

 2番でバーディーを奪って1アップとすると、終始優位に試合を進めた。後半10番からの4ホールで一気に4アップまでリードを広げ、勝利を決定づけた。「憧れの選手」というツアー通算11勝のベテラン宮本相手に「最後まで気を抜かずにできました」と会心の内容だった。

 現在賞金ランク4位。トップとは約3000万円の差があるものの、今大会の優勝賞金は5000万円。勝てば一気に逆転できることも「雰囲気的には(分かってます)」。自身より賞金ランク上位の3人がすでに敗退していることは「それはあまり…」と過度に意識することはないというが、大きなチャンスであることは間違いない。

 敗れれば終わりのマッチプレー。シード選手として前日の3回戦から登場し、ホテルは常に1泊ずつ予約。毎日チェックインとチェックアウトを繰り返す手間はかかるが「いつ負けるか分からないですからね」。今季初優勝を飾るなどツアーのトッププレーヤーへ着々と歩みを進めているが、浮ついた雰囲気はない。この日もいつも通り1泊分の予約で済ませるつもりだったが、8日の準々決勝に敗れても9日には順位決定戦がある。「じゃあ、2泊でいいですね」と笑っていた。