3大会連続出場の世界ランク3位、松山英樹(25=LEXUS)はジョナサン・ベガス(33=ベネズエラ)とのペアで挑んだジャスティン・トーマス(24)、ダニエル・バーガー(24)組との一戦に3アンド2で敗れた。

 前半は2オン2パットのバーディーで奪った2番、花道からのアプローチでパーセーブした3番、左足下がりのラフから絶妙な寄せを見せた4番と1人で3アップを稼いだ。ヘッドをスペアに付け替え、シャフトを使い慣れたオレンジカラーに戻したドライバーの調子も上々。「午前中はいいプレーができていた」と振り返る。

 しかし、流れは徐々に米国へ。1アップまで迫られて折り返し、10番ではバーガーが9メートルを沈めて追いつかれた。バーガーが左隣のホールまでティーショットを曲げながらバーディーとした11番も失って逆転を許すと、14番では12メートルを流し込んだトーマスが派手にギャラリーをあおる屈辱的なパフォーマンス。「後半になって、またうまくプレーができなかった。バーディーパットを打つ回数が僕も少なかったし、ジョナサン(ベガス)も少なかったし、その辺の差もあるかなと思います。相手の勢いにもやられましたね」と冷静に受け止めた。

 米国選抜との差は11ポイントに広がり、12試合のシングルス戦が行われる最終日は1つの負けも許されない。世界選抜にとって19年ぶりの勝利は極めて困難な状況に追い込まれたが「それでも、1つでも勝ちを稼げるように頑張りたい」。今週勝利のないエースは、三たびトーマスと対戦する。