米女子ゴルフツアーのメジャー第2戦となる全米女子オープンは、31日に米・アラバマ州のショール・クリークCC(6732ヤード、パー71)で開幕する。

 日本勢は国内ツアーの昨季賞金女王の鈴木愛、畑岡奈紗、上原彩子、野村敏京、葭葉ルミ、香妻琴乃、高山佳小里、川岸史果、蛭田みな美の9人が出場する。

 鈴木は左膝に慢性的な痛みを抱え、万全ではない。それでも今季既に国内ツアーで3勝を挙げ、国内賞金ランクでも断トツのトップ。今季の国内9戦で、トップ3入りを逃したのは1度しかないという驚異的な強さを見せている。米メジャーで、日本屈指の実力が通用するかが、注目となる。

 米ツアーを主戦場とする19歳の畑岡は、前々週のキングスミル選手権でプレーオフの末に2位。米でも優勝を狙える力を付けていることを証明した。さらに前週のボルヴィック選手権でも10位に健闘している。

 さらに、キャディーのアルバイトをしながら予選会を突破した無名の高山佳小里(24)も出場する。「25歳までにプロテスト合格」という目標を定め、今年が「最後のつもりで1年を始めました」という高山にとって、初の海外ツアー出場になる。日本のレギュラーツアー出場経験はわずか1試合だけで、生涯獲得賞金はなし。まさしく“アメリカンドリーム”をつかむことができるか-。