小林正則(42=フリー)が4バーディー、3ボギーの71で回り、通算9アンダーの135で首位をキープして大会を折り返した。

 前日は上がり6ホールを5連続バーディーからのイーグルで締めくくる「64」で飛び出した。「昨日あんなスコアで回って、正直やりにくかった。『普通3アンダー、4アンダー出るだろう』っていう周りの雰囲気と、やる側としても期待するところもある」とビッグスコア翌日ならではの難しさを語る。その中でも各選手を苦しめた風が「粘ってやればいい」という開き直りを生んでくれたという。前半で1つ落としたが、後半3、4番の連続バーディーでアンダーパーにまとめた。

 5月のミズノ・オープンでは5年ぶりの優勝に近づいたが、最終日最終18番のダブルボギーで1打差2位。この大会は過去4年連続予選落ちで初の決勝ラウンド進出とあって「うれしい、うれしい。素直にうれしい」と繰り返す一方、優勝争いについては「気が早い。無理でしょう」と謙虚に言った。最後の最後まで何があるか分からないのは、3週前に経験したばかり。闘志は内に秘め、再び上位のつばぜり合いに身を投じる。