畑岡奈紗(19=森ビル)が大会新の21アンダー・192で念願の米ツアー初制覇を達成した。

 畑岡の父仁一さんは日本でテレビ観戦し、初優勝を見届けた。「昨年渡米し、苦しみ抜いたのでゴルフの神様からご褒美をいただけた」。勤務先の配慮で、4月から1年間、休業扱いに。高校進学した畑岡の妹利安(りあん)さんの食事をはじめ、畑岡の愛犬のスーちゃんの世話など家事全般をバックアップ。「奈紗にスーちゃんの動画を送ることが日課」と夫人不在の家を黙々と支えている。

 2月にオーストラリア、3月にはメジャーのANAインスピレーションに同行。日本から持参したインスタントみそ汁を作ろうとコース内にあったホットウオーターと書かれたポットからお湯を注ぐと…何とコーヒーだった。「コーヒーだけ取り除き、お湯を注ぎ直したみそ汁を奈紗は飲みましたね」と振り返る仁一さんは「(4月から)家内が同行し始めてから調子が良くなった」と妻と娘で勝ち取った優勝を喜んでいた。【ゴルフ担当=藤中栄二】