男子のエース、高谷惣亮(26=ALSOK)が、世界選手権(9月・米ラスベガス)で「安心戦隊」入りを狙う。
昨年世界2位の実力通り、初戦の2回戦から順当に勝ち上がった高谷だが、嶋田大育との決勝では大苦戦。第1ピリオドこそ7-0と一方的に攻め込んだが、第2ピリオドの序盤に首を痛め、その後は防戦一方で7-6と何とか1点差で逃げ切った。
それでも、全日本選手権に続く優勝で世界選手権代表を決めると、マット上で三代目JSBの「ランニングマン」を披露。「パフォーマンスはやらないと。目立てませんからね」と、首を痛がりながらも笑顔で話した。
そんな「レスリング界一の目立ちたがり屋」が狙うのは「安心戦隊ALSOK」入り。五輪3連覇中の吉田沙保里、伊調馨、さらにロンドン五輪柔道73キロ級銀メダルの中矢力のALSOK所属選手が出演するテレビCMに、バックダンサーではなく「準主役」として登場するのが目標だ。
昨年の世界選手権で銀メダルを獲得した後、戦隊入りを志願。しかし、会社からは「世界選手権の銀では」と難色を示された。「だったら金メダル、さらに五輪での金メダル。そうすれば、会社も認めてくれるはず」と高谷は強気だ。
同社レスリング部の大橋監督は「そういうことが、モチベーションの1つになるなら」と、高谷の野望を応援。もしかすると、この日の「ランニングマン」も戦隊入り後のダンスの予行演習だったのかもしれない。
ロンドン五輪フリー66キロ級で金メダルに輝いた米満達弘氏は拓大の先輩。スパーリングで腕を磨いた仲だった。「次は自分が男子のレスリング界を引っ張るつもりでいる。レスリングは女子だけではないことを、どんどんアピールしたい」と話す。世界選手権の時のパフォーマンスは「まだ秘密です」と言うが、金メダル獲得こそが最高のアピールになるのは間違いない。


