2020年東京五輪・パラリンピック大会組織委員会は9日、新しい公式エンブレムの採用候補に4作品が決まったと発表した。応募総数1万4599作品から昨年末までに絞った64作品を7日から、全21人のエンブレム委員で採点・投票・議論で審査。商標調査で問題が生じた場合も想定し、次点4作品も決めた。
盗作疑惑により「佐野エンブレム」が白紙撤回されてから169日。佐野案との違いを聞かれた宮田亮平委員長(70=東京芸大学長)は「前回とははっきり違う」と話し、4作品の印象については「それぞれ違う。躍動感があるもの、力強いもの、美しいもの、心にときめくもの。それぞれが、すがすがしい」と絶賛した。
1月中旬から4作品を国内外の商標調査にかける。1作品で約2000万円の費用がかかるため、計約8000万円必要となる。期間は約3カ月かかる見込み。4作品同時の調査は異例だが、1作品ずつやっていては春までの決定に間に合わないため、やむを得ないという。
また、午後のエンブレム委員会で「国民参画の実施」が統一見解として出されたため、4作品のうち商標調査・出願が問題なくされたものを組織委のホームページで公表し、国民の意見を募集することとなった。その後、エンブレム委員による最終審査を行い、採用1作品は4月ごろに決定する見込み。


