ボストンマラソンで3位に入り、日本人30年ぶりの表彰台に上がった大迫傑(25=ナイキ・オレゴンプロジェクト)が原点に返った。5日、日産スタジアムで行われたJA全農チビリンピックに参加し、親子マラソン、餅つきなどを行った。小学5、6年時にも出場した思い出の大会。8月の世界選手権(ロンドン)の代表入りへ、東京五輪のエース候補は子供心に戻って、リフレッシュした。
楽しそうに走る子供と、大迫はハイタッチを繰り返した。日本長距離界のエースは自然と笑顔になった。「僕自身も楽しくて、リフレッシュできました」。米オレゴン州に拠点を置き、5000、1万メートルで五輪2連覇のモハメド・ファラー(英国)ゲーレン・ラップ(米国)らとともに練習し、世界のトップ選手としのぎを削る。ただこの日は、子供たちと触れ合い、自分も童心に帰った。「新鮮な気持ちです」。世界選手権代表入りに向かって、気持ちを新たにした。
チビリンピックには小学5、6年生の時に2度出場した。ともに上位進出はならなかったが、鮮明に印象に残っている記憶がある。
当時、ゲストで来ていたスポーツキャスター松岡修造氏とハイタッチを交わした。「うれしかった。この大会で走る楽しさを知った」。
チビリンピックで競技の原点「走る楽しみ」を知った少年は、中学に入ると、本格的に陸上を開始。右肩上がりの成長曲線を描いた。3000、5000メートルの日本記録を樹立し、五輪に出場するまでになった。今や子供たちの憧れの存在。「走ることの達成感、走る楽しさを覚えて帰ってもらいたい。いいきっかけになってくれたらうれしい」と話した。
世界選手権にはトラックでの出場を狙っている。6月の日本選手権には1万メートルで出場予定。参加標準記録27分45秒を「狙いにいきたい」と意気込んだ。


