日本バスケットボール協会は21日、都内のホテルで男子日本代表の新監督に1日に就任したフリオ・ラマス氏(53=アルゼンチン)の来日記者会見を行った。

 ラマス氏はアルゼンチンのプロリーグでサン・ロレンゾを率いプレーオフに進出していたため、20日に来日していた。ラマス新監督は「日本にやっと来ることができて光栄です。自分が出せることは全部出そうと思っています。JBLの方々と一緒に日本のバスケット界を発展させるというプロジェクトをやっていきたい」と抱負を語った。今後の目標について「20年東京五輪に出ることが最終目標。そのために19年中国W杯の出場権を取ることが重要。できるだけ日本のバスケットのスタイルを探し求める。他の代表のコピーは求めていない」と話した。指導方針については「練習をできるだけやって今のバスケットのレベルを上げる。できるだけ米国の大学で活躍する選手たちも参加させて練習に取り組む。できるだけFIBAランク上位のチームと練習試合を積極的に行い経験を積んでいく」の3点を挙げた。日本バスケットボール協会の三屋裕子会長は「何とか世界の中で日本のバスケットのポジションを上げていただきたい。期待している。できることは協会としてバックアップしていきたい」と語った。ラマス氏はアルゼンチン代表を率い12年ロンドン五輪で4位、14年のW杯で11位の成績を残している。日本代表は、29、30日と東京・青山学院記念館で開催されるウルグアイ代表との国際親善試合を行い、31日にアジア杯への強化試合を行うスペインへ向け出発。その後アジア杯が開催されるレバノン・ベイルートへ移動し、8月8日からのアジア杯が開幕する。