フィギュアスケート女子で2月9日開幕の平昌冬季五輪(ピョンチャンオリンピック)に出場する宮原知子(19=関大)が18日、2つの「珍エール」を受け取った。大阪・吹田市の同大学で非公開で行われた学内の壮行会後、記者会見に出席。冒頭で芝井敬司学長の「ぜひ、平昌でも浜田コーチを泣かしてください。期待しています」というあいさつを左隣で聞いた。

 芝井学長は昨年12月の全日本選手権のフリーをテレビで観戦。「(宮原が)ほとんどパーフェクトな演技をした後、浜田コーチが大写しになって、天を仰ぐように泣いているのが印象的だった」と振り返る。初めての五輪の舞台でも、その再現をしてほしいというエールだった。

 また、会見には10年バンクーバー五輪7位の織田信成アイススケート部監督(30)も同席。織田監督からは同五輪のフリーで靴ひもが切れ、演技を一時中断した自身の苦い思い出を踏まえて「靴ひもはしっかりと結んで、気をつけて行ってきてください」と背中を押された。

 周囲の思いを受け取った宮原は「オリンピックが決定してから、すごく楽しみっていう気持ちです。オリンピックっていう舞台が実際にどういう雰囲気なのか。他の試合と違って他競技の選手と同じ生活をするようになったり、他の試合で経験できないものがある。(それが)どういうものなのかな、という気持ちでいっぱいです」とニッコリ。24日開幕の4大陸選手権(台北)を経て、憧れの大舞台に向かう。