仙台89ERSは103-86で青森ワッツに勝ち、1月のヘッドコーチ(HC)交代後初の連勝で東地区3位に浮上した。第1Q(クオーター)中盤まで7-18とリードされたが、同Q終了間際に逆転。今季2度目の100点ゲームでホーム2連勝を決めた。就任後初の連勝をホームで飾った高岡大輔HC(36)は「滑り出しが悪かったが、チームとしてカバーできた」と振り返った。

 主力外国人2選手を故障で欠く青森に対して第2Q、外国人出場可能2枠のルールを生かして突き放した。30-30の同Q3分半過ぎからフリースロー3本を含めて7連続得点。守っては約2分半、無失点で切り抜けた。終わってみれば、アンジェロ・チョル(24)が両チーム最多の26得点11リバウンドで2日連続のダブル・ダブル達成と活躍。MVPを獲得したチョルは「チームの勝利のために何でも貢献できることをしたい」とフォア・ザ・チームを強調した。今季初めて先発メンバーから外れたPG石川海斗(27)も11得点9アシストで勝利に貢献。青森のオールコート対人防御に対し、「1人を抜けば済むこと。(味方には)ボールを持ったら抜くコースがなくなるので走ってくれと指示した。(序盤)流れが悪かったけれどケアできた」と司令塔のプライドを示した。【佐々木雄高】