国枝慎吾(34=ユニクロ)が完全復活だ! 世界3位の国枝が、同2位のフェルナンデス(アルゼンチン)を7-6、6-0のストレートで下し15年以来3年ぶり7度目の優勝を果たした。今年は1月の全豪に続く4大大会で2連勝で、通算22個目のタイトル。11日発表の最新世界ランキングで16年1月25日の週以来、約2年4カ月ぶりに世界1位に返り咲く。

 世界1位奪回のフォアのボレーがさく裂すると、国枝は胸を張りながら、力を込めて両手でガッツポーズ。「グランドスラムのタイトルが最大の目標。そして、1位でいることは気持ちのいいこと」。すべてを取り戻し、見事な復活を遂げた。

 第1セットは仕掛けが早すぎてミスが出た。8度もセットポイントがありながら取れず。6-5からの第12ゲームでは、苦肉の策で、下からサーブを打ち「相手がだいぶ後ろにいたので行けるかなと」。決まりはしなかったが「すっきりした」。タイブレークで制すると第2セットは完封だ。

 15年終盤から右ひじに痛みを覚え、思うようなプレーができなかった。16年2月に約3年間守り通した1位から転落した。16年4月に右ひじを手術。「その時は、もう1位にはなれないかもと頭をよぎった」。16年リオ・パラリンピック後に戦線離脱。17年4月に復帰したが、同年6月には世界15位にまで転落した。

 しかし、座右の銘としている「俺は最強だ!」という言葉にうそはなかった。ラケット、コーチ、打ち方すべてを変えて、新生、国枝慎吾として世界の舞台に戻ってきた。「今、キャリアで最強」という言葉にもうそはない。【吉松忠弘】

 ◆WOWOW放送予定 10日午後2時から。午後6時25分から。午後9時45分から。女子ダブルス決勝、男子シングルス決勝など。WOWOWライブ。生中継。