全米オープンで日本人初の4大大会優勝を遂げた世界7位の大坂なおみ(20=日清食品)が、元世界女王で同8位のカロリナ・プリスコバ(チェコ)に4-6、4-6のストレートで敗れ、国内初Vと日本女子史上最多の年間ツアー3勝目はならなかった。

全米オープンから10連勝中だったが、トップ10の選手と対戦するのは7月のウィンブルドン3回戦の10位ケルパー(ドイツ)以来。この強敵相手に立ち上がりはファーストサーブを決めて順調にキープしたが、第5ゲームで今大会初のダブルフォールトなどのミスでブレークされ、第1セットを失った。第2セットもミスが目立ち、第9ゲームではミスの後にラケットを落とすなど我慢しきれずラブゲームでブレークを許し、最終第10ゲームも最後は諦めたようにボールを追わずラブゲームでキープされ、完敗。快進撃が止まった。

16年に続く準優勝となり、表彰式で笑顔が少し戻ったが、それでも涙をこらえた表情で「来年頑張って。ありがとうございます」とスピーチしリベンジを誓った。

日本人女子ではこれまで伊達公子、杉山愛が2度ずつ年間2勝を挙げており、大坂も今年、BNPパリバ・オープンと全米オープンの2勝を挙げている。 またこの大会では95年に伊達が優勝しており、大坂が勝てば23年ぶりの日本人選手の制覇だった。