前回覇者の早大が、今大会台風の目、福山平成大を3-1で退け、2年連続6度目の優勝を飾った。

セットカウント2-1で迎えた第4セット、早大が地力の差を見せた。セッター小林光輝(4年)の多彩なトスワークからウイングスパイカー陣が奮戦、鵜野幸也(4年)、宮浦健人(2年)がバックアタックやフェイントを決めると、191センチのエース、ミドルブロッカー村山豪(2年)は、この日は速攻などで得点した。173センチの小林はマッチポイントでブロックを決めるおまけ付きだった。

最も印象的な選手が対象のMIP賞は小林が受賞したが、「相手のブロックが良くて、気持ちよく打たせてあげられなかった」とセッターとしての仕事ぶりをまず反省した。そして、「このチームが大好きなので、天皇杯でも自分たちのバレーをして、良い形で終わりたい」と最後の目標をかかげた。

松井泰二監督は「小林のトス、鵜野のスパイク、藤中(優斗、ウイングスパイカー)のディフェンスが良かった。練習の成果が出せた」と4年生トリオの奮戦をたたえた。そして、「勝つことを狙いにいくのではなく」と前置きしながら、「精いっぱい練習を積めば、良い結果が得られると思う」と3連覇を見据えていた。

【男子決勝】

早大3(25-23、26-24、19-25、25-18)1福山平成大

 

<主催>日本バレーボール協会、全日本大学バレーボール連盟、朝日新聞社、日刊スポーツ新聞社、ジェイ・スポーツ<特別協賛>三基商事