日本の男女テニスのエースが、新たな体制で、19年のスタートを切る。

男子テニスで、世界9位の錦織圭(28=日清食品)の専属トレーナー、中尾公一氏(43)が、来季は“チーム錦織”から離れることが13日、分かった。中尾氏は、日本テニス協会の代表チーム・トレーナーなどを経て、13年から錦織の専属トレーナーに就任。錦織が14年の全米で準優勝した時には、錦織が「体が全く問題なかった」と話すなど、影で快挙を支えた。

この数年は、ロバート・オオハシ氏がフィットネス、中尾氏は主にケアを努めていたが、就任6年を経過して、ひと区切りということになった。来季からは、新たに日本人トレーナーが就任予定。来季第1戦となる12月31日開幕のブリスベン国際(オーストリア)から帯同予定だが、試用期間を経て最終決定はまだ先になる見込みだ。

また、女子テニスで、9月の全米で日本人初の4大大会優勝の快挙を達成した大坂なおみ(21=日清食品)を支えた茂木奈津子トレーナーも、今季限りでチームを離れることになった。茂木氏は、テニス協会のトレーナーとして派遣されたことで大坂との関係ができ、今年、専属として就任した。トレーナーとしてだけでなく、チームでただ1人の女性だっただけに、大坂の良き話し相手でもあった。茂木トレーナーの代わりは、まだ決まっていないという。