ショートプログラム3位発進の佐藤駿(15=埼玉栄高)が、フリー1位の177・86点を記録して、歴代世界最高点の合計255・11点で優勝した。小塚崇彦、羽生結弦、宇野昌磨以来、日本人4人目の優勝となった。

4回転ルッツ、4回転-3回転の連続トーループ、4回転トーループと3本の4回転ジャンプを着氷。演技後半には3回転フリップ-オイラー-3回転サルコーの連続ジャンプも跳ぶなど、7本全てのジャンプを着氷させた。演技終了後はガッツポーズで喜びを表現した。偉業を達成した15歳は「これからの目標は、まずはすぐにある全日本で去年よりいい結果を残すこと。将来の目標はオリンピックで優勝することです」と堂々と宣言した。

羽生結弦と同じ仙台市出身。「アイスリンク仙台」で憧れの大先輩と練習をしたことがある。幼稚園時代に羽生から贈られたペンダントは今でも宝物で、今回は身につけて試合に臨んだ。「羽生選手の演技を見てとても学ぶことができた。これからいろいろと話したいなと思います」と照れ笑いした。