明成、北陸に完敗もスーパー1年生トリオら貴重経験

  • 明成対北陸 第2クオーター、ドリブルする明成・菅野(右)(撮影・大野祥一)

<バスケットボール・SoftBankウインターカップ全国高校選手権:北陸86-65明成>◇男子準々決勝◇27日◇東京・調布市武蔵野の森総合スポーツプラザ

明成(宮城)が65-86で北陸(福井)に敗れ、4強入りを逃した。今夏の全国総体3回戦で惜敗した相手に完敗。今大会3戦で75得点だった「ポスト八村塁」の期待を受ける199センチ山崎一渉(いぶ、1年)も、わずか11得点に封じられて涙を流した。

佐藤久夫コーチ(70)は「負ける悔しさを感じて、次の練習や試合に忘れずにいてほしい。悔し涙を喜びの涙に変えてほしいんです」と期待。先発メンバーとして16得点を挙げた196センチ菅野ブルース、195センチ山崎紀人のスーパー1年生トリオの奮闘をたたえながら、課題にも言及した。「まずは体を作らないとダメですね。まだ中学生4年生みたいな感じで、高校生にはなれていない。高い将来性が期待出来るので、まずは体作りをやらせたい」と明確にした。

3人以外にも下級生には身長190センチ超えがズラリ。「私もそんなに先は長くないと思うのですが、こんなに身長の高さがそろったことはない。サイズアップを図って、今までやったことのないバスケにもチャレンジしたい」と、新たな進化にも挑むつもりだ。

第1クオーター(Q)序盤に11連続失点でリードされると、前半だけで8本の3点シュートを決められて劣勢に。相手の202センチマリ人留学生などを中心としたゴール下は懸命な守備で封じたが、計16本の3ポイントなどアウトサイドシュートの決定力に屈した。攻撃では菅野のシュートや、山崎一の3ポイントなどで応戦。第3Qには一戸啓吾(2年)がパスカットから速攻で加点したが、流れを引き戻すことは出来なかった。

2年ぶり6度目の優勝は逃したが、貴重な経験を積んだ。192センチ越田大翔(2年)、192センチ加藤陸(2年)らの主力を含め、全国でのV奪還に向けた基盤形成には手応え十分。蒔苗勇人主将(3年)は「3ポイントを連続で決められても焦らず返していこうと話していたが、粘り強さで負けてしまった。3年間で人間として大きく成長出来たと思う」と無念の表情も、「1、2年生には、この負けを生かして優勝してほしい」と願った。13年から3連覇したNBAウィザーズ八村塁(21)や、2年前の優勝メンバー八村阿蓮(東海大2年)らの背中を追い、強い体と心、高い技術に磨きをかける。【鎌田直秀】