29日に行われる男子決勝は、連覇を目指す福岡第一と福岡大大濠との福岡県勢対決となった。

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福岡第一は逆転勝ちで、連覇に王手をかけた。序盤は東山(京都)に主導権を握られ、前半は28ー38点の10点ビハインドで折り返す苦しい展開。しかし、第3Qで完全に流れを取り戻し、河村勇輝(3年)の連続得点など大量30得点を挙げた。鮮やかな逆転の立役者となった河村は「立て直せば大丈夫だと思っていた。焦らずやれていた」。高校総体王者の底力を発揮し、71-59で勝利した。

ただ、指揮官はハラハラしていた。井手口孝監督は「ダメかという気もしたが、ハーフタイムでみんなが気持ちを立て直してくれた」と劣勢をはね返した試合を振り返った。決勝は福岡勢同士の対決となる。「福岡県としても歴史的なこと」。手の内を知り尽くした相手だ。「この3年間、どちらがバスケットに向かい合ってやってきたか。決着をつけられる」と闘志をたぎらせた。