ショートプログラム(SP)首位発進の羽生結弦(25=ANA)がフリー187・60点の合計299・42点を記録し、初優勝を果たした。男子初の主要国際6タイトル完全制覇「スーパースラム」を達成した。

表彰式、記者会見の後に取材に応じ、襟や袖に黄緑が入った新衣装について言及した。

「『バラード第1番』もそうなんですけど、やっぱり皆さんの思い出を壊したくないというのが一番。皆さんの平昌五輪の時の映像って、何回も何回もいろんなところで見て、すごくイメージが残っていると思うんですよ。壊さないようにしつつ、何かしら変わったな、ってパッと見て分かるようなものにしたいなと思って。SEIMEIに関しては皆さん、気付かれたと思います。パッて明るく、ただ強さがあるだけじゃなくて、もうちょっと明るくて気品のあるイメージでした」と説明した。

◆スーパースラム 国際オリンピック委員会(IOC)の運営サイト「オリンピックチャンネル」が定義した称号。ジュニアの世界選手権とグランプリ(GP)ファイナル、シニアの五輪、世界選手権、GPファイナルに4大陸(欧州の選手は欧州選手権)を加えた6冠の完全制覇を指す。女子は金妍兒(キム・ヨナ=韓国)とアリーナ・ザギトワ(ロシア)が達成した。