男子66キロ級で17、18年世界王者の阿部一二三(22=日体大)が決勝で、世界ランキング11位のジョージアの選手を下し、優勝した。

五輪代表争いで、19年世界王者の丸山城志郎(ミキハウス)を追う2番手で「絶対に負けられない試合」を制して、生き残りを猛アピール。大内刈りからつないだ豪快な大腰で一本勝ちを収め、存在感を示した。

今大会は、故障により欠場した丸山との差を詰めるチャンスで「緊張感はいつもと違ったけど、決めるところはしっかり決められたので、自分らしさは出ていたかと思う」と振り返った。

激戦の男子66キロ級の代表選考は、最終選考会となる4月の全日本選抜体重別選手権(福岡)まで持ち越す見通しで、新旧世界王者の直接対決で決着をつける。男子代表の井上康生監督も今大会の結果を受け、1番手丸山、2番手阿部の序列は変わらないとするが「ほぼ並んだと言って良い」と話していた。