ラグビー元日本代表プロップで「バズ画伯」の異名を持つ浅原拓真(32)が、デザインした日野の新ウエア案が反響を呼んでいる。フランカーの村田毅主将(31=ともに日野)が自身のツイッターで「1万いいね」を超えたらチーム担当者に提案すると呼び掛け、多くのファンらから賛同の声が上がっている。

5月中旬、村田が新ウエアのデザイン案を浅原に依頼した。2人で話し合いながら「母体である日野自動車への忠誠とチームへの愛着」をテーマに1週間で完成。世界一過酷なモータースポーツと言われる「ダカール・ラリー」に参戦したトラックをモチーフに、変形ロボット玩具「トランスフォーマー」をイメージ。胸元中央には会社ロゴとトラックのライトをちりばめ、左襟には拠点である日野市のカラーの緑を加えるなど細部までこだわった。

村田は6月26日、企画実現へ向け、ツイッターに画像とともに1万いいね以上で担当者へ提案する高い目標を設定した。投稿時に目標を「1000」にするか悩んだが、文字数が1文字余ったためハードルを上げて「10000」に決めた。このツイートに多くのファンや他チームの選手らが反応した。

情報拡散され、2日現在で目標の半数に迫る4300超のいいねと650回以上リツイートされた。「強そうでかっこいい」「早く購入したい」「レース好きとしても着たい」などのコメントが寄せられている。村田はこう願う。「チームがあるのは会社や日野市、ファンの方のおかげ。これまでの感謝や原点回帰の意味を込めて、このウエアを着て新シーズンに臨みたい」。“夢の戦闘服”実現へ、一歩一歩前進する。【峯岸佑樹】