好調チーム同士の対決は、固い守備力を発揮したB1千葉ジェッツが安定した試合運びを見せ、名古屋ダイヤモンドドルフィンズに快勝した。千葉は6勝2敗、名古屋は5勝3敗となった。

千葉は佐藤卓磨(25)がこの日も存在感を示した。「泥臭いプレーが持ち味」と話す新戦力は、日本代表の安藤や、狩野といったシューターと対峙(たいじ)。粘り強い守備で相手の得点源を抑え込み、「常に動きのある千葉の守備は頭を使うが、徐々にアジャストできている」と自信を深めた。大野監督は、「ボールタッチが少なく、自分のリズムをつくるのが難しい中でも、いとも簡単に守備をこなしている。あのメンタリティーは他の選手も見習うべき」と絶賛した。

197センチの長身プレーヤーで、昨季まで滋賀に在籍。本年度の日本代表候補にも選出され、「声を掛けていただき、光栄な気持ちでいっぱい」。東京オリンピック(五輪)の1年延期を「自分にとってはチャンス」と捉え、大舞台でのプレーを意識する。「守備には自信があるし、貢献できると思っている。代表に入るためにも、プレーの幅を広げたい」。新天地でさらなる成長を誓っている。【奥岡幹浩】