バッハの伝言-。日本オリンピック委員会(JOC)山下泰裕会長(63)が、国際オリンピック委員会(IOC)バッハ会長の言葉を、国内アスリートに伝えていたことが24日、分かった。JOCの選手向けアプリに動画を掲載した。

山下会長は、15~18日まで来日したバッハ会長に同行。菅首相、小池都知事との会談にも出た。18日の帰国直前に、バッハ会長から「ヤマシタ、お前は全部一緒にいたからわかるだろう。ちゃんと選手に準備してもらってくれ。五輪はやる。自国の選手が活躍しないと五輪は盛り上がらないぞ」と言われた。さらに「この言葉を直接、選手に語りかけてくれ」と要望されたという。JOCは山下会長の動画を撮影し、20日にアプリ内でアップ。山下会長は「(動画は)1分と言われたけど、7分もしゃべってしまった…」と反省したというが、熱意を込めた。

コロナ禍は再び拡大し、来年以降の状況は誰にも見通せない。山下会長は「情報は直接、選手に伝えて、少しでも不安を軽減したい」をモットーとしており、自国五輪に向け選手に奮起を促した。